あざ
1998年より日本では一部のあざに対して保険適応がされるようになりました。
太田母斑、扁平母斑、外傷性色素沈着に対応して保険対応にてレーザー治療を行っています。
太田母斑(青あざ)
- 主に顔面の片側の眼瞼周囲の好発する、淡青、淡褐色のあざです。
- 思春期頃に色がはっきりしてくることが多いですが、幼少時から見られることがあります。
- 今ではレーザー治療が確立されています。
- 真皮内のメラノサイト(青色母斑細胞)を少しずつ破壊していきます。
- レーザーの治療回数は部位や程度によって異なりますが、完全に消失するのに薄いものは2回ぐらい、濃いものは5~6回ぐらいかかります。
- 眼の周りは他の部分より回数がかかります。
- 6ヶ月ごとに照射を繰り返し、色素を徐々に減らしていきます。
- ピコレーザーを使うことで、より痛みが少なく治療回数が激減するようになります。(保険内)
蒙古斑
- 出生後1週から1ヶ月頃より、仙骨や尾骨周囲に発症します。
- 通常は学童期ごろに消失します。
- ほかの部位(四肢、顔、臀部以体幹など)に発生することがあります。
- 色が濃い場合はレーザー照射を行うことがあります。
- 胎生期の真皮内のメラノサイトの残存と考えられています。(保険内)
扁平母斑(茶あざ)
- 色素が表皮の基底層までと比較的浅いところにあります。
- レーザーは十分到達し、色素はいったん消失しますが、半年ぐらいして再発することがあります。
- 大きなほくろ(黒あざ)と見分けにくいことがあります。(保険内)
色素性母斑(黒あざ)
- 色素の存在する部位が表皮から真皮の中層ぐらいと比較的深く、1度のレーザーでは完全に取りきることが難しく、再発してくる可能性があります。
- 大きさや部位によっては手術で切除する治療が簡単で経過もいい場合があります。(保険内)
外傷性色素沈着症(外傷性TATTO)
- 交通事故などで外傷を受けた創内に砂やアスファルトなどの黒い異物が皮膚の下に埋入してしまい、創内が治癒してしまうことがあります。レーザー照射により色素を消すことができます。(保険内)
いちご状血管腫・単純性血管腫(赤あざ)
- 皮膚の血管が膨らんだり増えたりしてできたものです。
- 生まれつきによるものと、生まれてからしばらくして出来てくるものがあります。
- 赤あざは当院に第一選択のレーザーはありませんが、毛細血管・酒さを適応とするレーザーの治療は行っています。
保険承認のレーザーをご望の方はご紹介いたします。
リスク・副作用 ・軽いやけどが起こることで薄いかさぶたができる。 |